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歩行訓練について


腰椎すべり症では、初期にはほとんどが鈍いような腰の痛みを訴えます。また、腰椎すべり症の症状が進行してくると、間欠跛行と呼ばれる歩行障害を導く恐れもあります。

間欠跛行や下肢の痛み、しびれの症状は、腰椎脊柱管狭窄症を合併していることがほとんどで、腰椎すべり症の手術を検討することが多くなります。

腰椎すべり症の術後は、早期から歩くなどをして、下肢に麻痺などが残らないようにする必要がありますが、歩行器を使用したり、手摺につかまったり、あるいは階段を利用して疲れない程度の上り下りなどの訓練をして、弱った腰椎周りの筋肉を鍛えることが必要になります。

術後、一夜明けて神経症状などが出なければ、すぐにも歩行訓練が開始されます。初めのうちはほんの数歩から10メートル程度の距離を試行し、日ごとに距離を延ばしたり、補助具を用いないようにしていきます。

また、同時に行われるのが、腰椎すべり症の予防のために大切な筋肉トレーニングです。主に腹筋を鍛えるようにし、また背筋が弱い場合は背筋をもトレーニングします。

そして、退院後も継続させることで、腰椎すべり症の予防や再発防止の効果がアップします。公園などを30分程度歩けば、全身の筋肉を活性化させ、腰椎周りを鍛えることができます。

また、ストレッチや体操なども行い、積極的に体を動かし、同時に筋力アップを図るようにします。お薦めのやり方としては、ウォ―キングを30分程行ったら、曜日によって鍛える部位を変え、バランス良く腰椎周りを鍛えていきます。

例えば、月曜日は腹筋、背筋、火曜日は大腿部周辺、水曜日は休み、木曜日は腹筋、背筋と、このように上手くローテションを組んで、体をバランス良く鍛えていきましょう。

よく、間違ったやり方をしてしまう方は、ある一部分だけをトレーニングして、体のバランスが偏ってしまう人です。腹筋だけを一生懸命行い、背筋や大腿部を鍛えない。

これでは、体の全体的なバランスが崩れてしまいますので、腰椎すべり症にもあまり良くありません。先程お伝えしたように、バランスよく適度に筋力をつけるようにすることがポイントです。

また、忙しい方は、日常において意識して足を鍛えることができず、また移動をするにも出来るだけ電車で時間を短縮させるようになりがちですが、デスクワークをしながら筋肉のストレッチを怠るなどすれば、腰の痛みを起こしやすくなります。

このことで腰椎分離症を発症し、それが徐々に腰椎すべり症を併発する、という例はよくあります。電車の駅を1つパスして歩く、などのことはかなり距離を残してしまいますが、例えばエレベータを使用しないで階段を使う、などの単純なアイディアを用いることでもかなり足を使うことになります。

また、水中での歩行訓練をたびたび取り入れることで、腰椎への負担をかけずに足を鍛えることが可能です。特に腰椎すべり症になりますと、水中で歩くことや水泳をすることで、優れたリハビリの効果をもたらすこともありますので、腰椎すべり症にはお薦めの方法です。

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